
子どもが英単語を書くとき、カタカナでフリガナをふってしまいます。
英語に興味が出てきた証拠だと思う一方、このまま中学英語についていけるのか心配です。
カタカナ読みは直したほうが良いのでしょうか?


はい、カタカナ読み・ローマ字読みは “読めないクセがつく最初のサイン” です。
放置すると、中学英語の「聞く・話す・読む・書く」のすべてでつまずきます。
ただしこれは「才能」の問題ではありません。
正しい順番で学んでいないだけ です。
順番を整えれば、どの子でも確実に改善できます。
● なぜカタカナ読みが危険なのか
元小学校英語教師として延べ3,000人以上の小学生を見てきましたが、
カタカナ読みをしている子は、ほぼ同じ場所でつまずきます。
1. 学校ではフォニックスを扱わない
小学校英語は「聞く」「話す」中心で授業が進みます。
本格的なフォニックス(音と文字のつづりのルール)は、ほぼ扱われません。
そのため、子どもは知っている知識(カタカナ・ローマ字)で読もうとし、
これが“読めないクセ”の始まりになります。
小学3年生でローマ字と英語を同時に習い始めますので、混乱する子が多いのです。
2. 小学校 → 中学校で英語の性質が激変する
小学校:聞く・話すがメイン
中学校:読む・書く・文法が中心
このギャップが大きいため、カタカナ読みのまま中学に進むと…
・単語が覚えられない
・長文が読めない
・聞き取れない
・テスト時間内に長文を読みきれない
という負の連鎖が起きやすくなります。
3. 4技能すべてに影響する
英語は本来 「音」から学ぶ言語 です。
しかしカタカナ読みでは正しい音が再現できないため、単語が記憶に定着しません。
その結果、
読めない → 覚えられない → 授業がわからない → 英語嫌い
という悪循環に入ります。
さらに、正しい音が分からない子は
・リスニングで聞き取れない
・発音に自信がなくて話せない
・音がつかめないのでスペルが書けない
と、読む以外の3技能(聞く・話す・書く)も伸びづらくなります。
正しい音を知ることが、4技能を伸ばす入口なのです。
● カタカナ読みは「順番を整えれば」必ず改善する
英語は次の順番で力が育ちます。
● 英語が読めるようになる3つのステップ
1. 音を正しく知る
英語特有の音を耳で理解する段階。
ここがズレたまま進むとすべてが難しくなります。
2. 音と文字を結びつける(フォニックス)
正しい音を理解したうえで、
「この音はこの文字で書く」と結びつける段階。
ここでカタカナ読み・ローマ字読みから卒業できます。
まずは基本の42音、そして同音異つづり(同じ音でつづりが異なるもの)、
フォニックスの例外単語にも触れておきましょう。
3. 多読で“読む力と意味理解”を育てる
読める音だけで読める絵本から入り、
「読む→分かる→楽しい」の循環を作る。
語彙・理解・読解スピードがここで一気に伸びます。
この順番さえ踏めば、どの子でも確実に変わります。
● 実際の変化:5日で2単語 → 4週間後には23単語を自力読み
受講生の中には、最初は単語が読めなかった小学1年生の子が、
4週間後には23単語を自力で読めるようになった例があります。
さらにつづりを見ないでも、
goat/coat/boat の共通点を自分で発見するなど、
英語の音を理解する力が育ちました。
読む力がつくと、
声の大きさ・自信・学習意欲が大きく変わっていきます。
● 小学生のうちに「英語を英語で理解する土台」を作るべき理由
中学生以降の学び方は、
・文法中心
・単語暗記
・日本語で理解する“間接法”
がメインになります。
この土台のまま長文を読むと、
“英語→日本語訳→理解”という遠回りが必要になります。
結果として、
・読解に時間がかかる
・テスト時間内に読み終わらない
・聞き取りが伸びない
・英語が使えない
という課題が起こります。
英語を英語で理解する方法(直接法)がとりやすい小学生のうちに、
音→文字→多読
の順番で土台を作ると、
中学以降の英語が驚くほど楽になります。
● こんなお子さんは要チェック
・カタカナ読み・ローマ字読みが出ている
・英単語にフリガナを書いてしまう
・読めないまま意味だけ覚えている
・中学英語が不安
ひとつでも当てはまるなら、今が最適なスタートです。
● 今日からできる最初の一歩
最初にやるべきことは、
「お子さんの現在地(読みのタイプ)を知ること」 です。
これにより、
どこから始めればいいかが明確になり、無駄な遠回りを避けられます。
私はこれまでの相談をもとに
読みのつまずきチェックリスト(全15項目) を作りました。
3分でチェックでき、必要なステップが一目で分かります。
チェックリストのプレゼントはLINE公式から無料で受け取れます。
お受け取りはこちらから。
※プレゼントは予告なく変更になる場合があります。ご了承ください。
お子さんの英語学習を応援しています。
