記事執筆/監修:馬場早織(元公立小学校英語教師/おうちキッズ英語 代表)
最終更新日:2025/11/25
● 質問

小1の子どもに英語を習わせたいのですが、
プリント中心の英語学習、週1の英語教室、オンライン英会話のどれが良いのか分かりません。
プリント学習は身につくのか、
英語教室の週1で話せるようになるのか、
オンライン英会話は小1でも可能なのか……。
最終的に「話せるようになる」ためには、どれを選ぶべきでしょうか?


● 回答
小1・小2の英語は「何を選ぶか」ではなく、「どの順番で育てるか」で決まります。
プリント学習、英語教室、オンライン英会話——
どれもメリットがありますが、
小1・小2でつまずきやすい理由もはっきりあります。
“失敗しない選び方”は、
それぞれの弱点を理解したうえで、正しい順番で進めることです。
小1・小2の英語が「順番」で決まる理由
日本の学校英語は小3から始まりますが、現場では
・ローマ字読みが強い
・単語の意味は分かるが読めない
・聞き取れない
・結果として英語嫌いになる
という問題がずっと続いています。
原因はたった1つ。
「音 → 文字 → 読む → 話す」の順番を踏めていないから。
小1・小2は耳の黄金期。
ここで「音と文字の土台」を作れるかどうかが、その後の英語力を大きく左右します。
元小学校英語専科として、
延べ3,000人以上の子どもを見てきましたが、
順番を間違えた子は必ずどこかでつまずきます。
プリント中心の英語学習
小1・小2がつまずきやすい理由
プリント学習には良い点もありますが、次の弱点があります。
● 1. 単調で飽きやすい
プリントは作業になりやすく、
「英語=お勉強」と感じてしまう子が多い。
● 2. 本当に理解しているか分かりにくい
プリントができても“英語の音”が理解できていないことが多い。
● 3. 読める力(フォニックス)が育ちにくい
現場では「単語の意味は言えるのに読めない」子が大量にいます。
実際、小4頃からローマ字読みが加速する子の多くは、
英語に触れる機会が学校以外にない子でした。
→ プリントは補助教材。土台作りには不向き。
英語教室(週1)のメリットと限界
楽しいけれど「伸びる子」と「伸びない子」が分かれる理由
英語教室は楽しい経験ができる素敵な場です。
しかし、構造的に次の弱点があります。
● 1. 歌って踊って終わるクラスが多い
楽しさはあるが、「言語習得」としての練習量は少ない。
● 2. 週1ではインプット量が圧倒的に足りない
第二言語習得ではインプット量が必須。週1ではどう頑張っても足りません。
● 3. グループ指導で先生と話す時間が短い
1回のレッスンで発話できる時間は数分のことも。
→ 楽しい入口としては◎
ただし、土台作りとしては不十分。
オンライン英会話のメリットと弱点
合う子・合わない子がハッキリ分かれる理由
オンライン英会話はコスパも経験値も良いですが、
小1・小2には次の課題があります。
● 1. 先生との相性に左右される
距離が近いため、合わない講師だと子どもが嫌がりやすい。
● 2. 予約が大変で親の負担が大きい
継続が途切れる家庭が多い理由のひとつ。
● 3. 体系的に学べない
会話中心のため、「音→文字→読む」の基礎が抜ける。
● 4. ネイティブでも教える力がないことがある
発音は良くても、日本人の子に英語を“教える力”は別スキル。
● 5. インプット不足だと「先生が話しているだけ」になる
読めない・聞き取れない状態でオンラインを始めると、
子どもは受け身になりやすい。
→ オンラインは“仕上げ”には最適だが、“最初の一歩”には向かない。
結論
小1・小2で最も大切なのは“土台”と“毎日の5〜10分”
伸びる子には共通点があります。
● 1. フォニックスで音と文字の結びつきが育っている
ここが“読む・話す”すべての土台。
● 2. 家庭での5〜10分の小さなインプット習慣がある
音読・多読・音声つき絵本など。
逆に言えば、
この2つがあれば、どの学習法でも伸びる。
この2つがなければ、どの学習法でも伸びにくい。
つまり本質は、
方法ではなく順番。
今日からできる小1・小2の最適な始め方
・フォニックスの基本音(s a t i p n)を一緒に聞く
・1日5分の読み聞かせ
・読める音だけの簡単な多読
・「できた!」を一緒に喜ぶ声かけ
小さな習慣が、
プリントでも英語教室でもオンラインでも“伸びる子”の土台になります。
応援しています!

