子どもに英語の間違いを指摘すると不機嫌になります。間違いはどのように直したらいいですか?
お子さんが間違えると不機嫌になり、親としては正しい表現を覚えてほしいのにどうしたらいいのかと悩む気持ち、わかります。私も教師として、親として、子どもへの対応を失敗しながら学んできました。ここでは、そのような状況に対する具体的なアドバイスをご紹介します。
1. 発音や文法の間違いを指摘しない
お子さんが英語の発音やフレーズなどを間違えたとき、すぐに指摘しないことが大事です。例えば、お子さんが「I apple」と言った場合、すぐに「違うよ、I like apples.だよ。」と直すのは避けましょう。指摘されると、お子さんは「英語で間違えることはダメなんだ。」とか「英語って難しい…。」と感じてしまうかもしれません。
その代わりに、正しい言い方を自然に言い返すという方法を試してみてください。お子さんが「I apple」と言ったら、「Oh, I like apples! I see.」というふうに、さりげなく正しい表現を繰り返して伝えるのです。発音でも、象の英語を間違えて「エラファン」と言ったら、「Oh、elephant!」という感じで自然に伝えます。
このように、間違いを指摘するのではなく、正しい表現を自然に取り入れてあげることで、お子さんが自信を失わずに英語を楽しむことができます。お子さんは自分で気づくようになりますから、焦らずお子さんの中での成長やがんばりに目を向けて、伝えていきましょう。
2. 親が間違いを学びに変える
教師時代、間違えた回答をクラス全体の学びに活用していました。ある子どもが答えを間違えたとき、その間違いを私が指摘するのではなく、クラス全体でシェアし、どうやってその間違いを乗り越えていくかを皆で考える時間を設けました。ここでポイントなのは、「〇〇さんが間違えた。」という事実ではなく、「〇〇さんのおかげで、みんなの学びになったね。」と強調することです。
これにより、間違えた本人も「自分の間違いがみんなの学びに役立った!」と肯定的な経験を得ることができ、クラスメイトからも「すごいね!」と称賛されていました。間違いから学び、間違えてもいいんだ!挑戦することに意味がある!という雰囲気も伝えることができ、挑戦する子になっていきます。このようなアプローチは、家庭でも応用できます。
例えば、お子さんが間違えたときに、「○○ちゃん、間違えてもみんなの学びになったことが素晴らしいね!」と声かけすることで、間違いを前向きに捉える習慣をつけられます。お子さんが自分の成長を実感し、自信を持ってチャレンジできるよう、少しずつ進めていきましょう。
お子さんと関わる中で大変なこともあるかと思いますが、少しずつでも、「お母さんがいつもあなたのことを見守っているよ、あなたの味方だよ。」という姿勢で接していれば、自然と現状を抜けるときが来るはずです。親御さんは、お子さんが感情をコントロールする力を育てながら、前向きな学びの姿勢をサポートしていってくださいね。