インプットしているがアウトプットにつながりません。どうすればいいですか?
英語を話すようになるまで焦る必要はありません。アウトプットは言葉だけに限らず、子どもの反応もアウトプットの一部です。親御さんから「子どもにたくさんインプットはしてきているのに、なかなかアウトプットにつながらない」との相談をよく受けますが、まず「アウトプットとは何か」を理解することが大切です。
1. アウトプットはバケツから溢れる水のようなもの
アウトプットは、言語のバケツが満杯になったときに自然に溢れ出るものです。日本語を覚えたときのことを思い出してください。小さい頃、たくさんの言葉を聞いて、一歳半くらいから少しずつ話せるようになったのではないでしょうか。英語も同様で、インプットが十分であれば自然にアウトプットが生まれます。日本語環境で育っている場合、日本語と比べて英語のインプット量は圧倒的に少ないので、アウトプットを急ぐ必要はありません。良質なインプットとアウトプットを促す効果的な声かけがあれば自然にアウトプットが生まれます。英語のバケツがあふれてくるまで、ゆったりとした気持ちで見守りましょう。
2. アウトプットは言葉だけではない
アウトプットは必ずしも言葉だけではありません。「Do you like bananas?」と聞かれたとき、子どもがうなずく、笑う、指差すといった反応もアウトプットです。「Yes」と言えなくても、何かしらの反応を示すこと自体がアウトプットなのです。言葉だけにこだわらず、子どもの小さな反応も大切にしてください。
3. インプットだけでは英語を話せるようにならない
アウトプットを促すためには、子どもに選ばせる機会を与えることが効果的です。「Do you like cats? Do you like dogs? I like cats. How about you?」と話しかけ、最初は答えられなくても構いません。絵などを指しながら聞いてみてください。また、「What food do you like? I like ramen. How about you?」のように、親御さん自身の意見を伝えた後で、子どもの意見を聞くことを繰り返すことで、徐々にアウトプットに繋がっていきます。
4. 数を数えることでアウトプットを促す
「How many apples? Let’s count together! 1, 2, 3…」のように、数を数えることも効果的なアウトプットの方法です。散歩中に見えるものをカウントしたり、本を読みながらその物について話したりすることも良いですね。無理に英語を強制せず、日本語での豊かなやりとりが、英語で書かれたものも知りたい!読んでみたい!と言う気持ちを高めてくれます。
5. 質問やリピートでアウトプットを促す
「What’s this?」と質問したり、子どもが「Cat」と言ったら「Oh, a cat! Do you like cats?」と親御さんがリピートしてみましょう。これにより、子どもは自分の意見が受け止められたと感じ、自信を持ってアウトプットするようになります。
焦らずに、親子で楽しく英語の時間を過ごすことで、お子さんの英語のアウトプットが出てくるようになります。アウトプットとは何なのかを知って、アウトプットを促す声かけのコツをぜひ使ってみてくださいね。