元小学校英語教師が教える!楽しく英語を好きになる家庭の秘訣
はじめに
おうち英語を始めたいと思っているものの、「何から手を付ければいいのかわからない」と迷っていませんか?英語を自然に身につけさせたい、でも高額な教材を買うのはハードルが高い…そんな悩みを持つ親御さんは多いはずです。
そこでおすすめしたいのが「英語のかけ流し」です。これは特別な準備がいらず、手軽に家庭で始められる学習方法のひとつです。子供が日常の中で自然と英語に触れる時間を作ることで、リスニング力や発音の基礎を育てられる点が魅力です。
この記事では、おすすめのかけ流し音源、効果的な活用方法、さらに音源の選び方のコツについて詳しくご紹介します。また、かけ流しの注意点や、読み聞かせを組み合わせることでさらに効果を引き出す方法についても解説します。 この記事を読めば、おうち英語初心者でも無理なく取り組める方法がわかり、お子様が英語を好きになる第一歩を踏み出せます。おうち英語を成功させるヒントを一緒に見ていきましょう!
英語かけ流しのメリット
なぜ英語のかけ流しが効果的なのか?
英語のかけ流しは、特に幼児期の子どもにとって非常に効果的な学習方法です。以下のポイントを押さえると、その理由がよくわかります。
1. リスニング力の基礎を作る
幼児期は耳が発達し、さまざまな言語の音を吸収しやすい時期です。この時期に英語をたくさん聞かせることで、将来のリスニング力が飛躍的に高まる基盤を作ることができます。かけ流しを続けることで、英語の音に自然と慣れ、耳が英語をキャッチしやすい状態に育ちます。
2. 正しい発音を自然に吸収
子供たちは、聞いた音をそのまま再現する能力に優れています。英語特有の「L」や「R」などの音も、幼児期にたくさん聞いていれば、無理なく正しい発音を身につけることができます。親が発音に自信がなくても、音源を活用することで、子供は正しい音を覚えられるのです。
3. 英語学習を楽しく続けられる
かけ流しは、学習というよりも「楽しむ」感覚で取り入れることができます。英語の歌や物語を流すことで、子供たちは遊びながら英語に触れることができます。特にリズムやメロディーのある童謡や物語は、子供の興味を引きやすく、自然と学習を習慣化させる助けとなります。
かけ流しは、無理なく英語の基礎を作り、子供に英語を身近な存在として感じさせる理想的な方法です。この後の記事では、具体的な音源や選び方のコツについてご紹介します!
おすすめのかけ流し音源
どんな音源を選ぶべき?おすすめリスト付き!
英語のかけ流しを効果的にするためには、子どもが楽しめる音源を選ぶことが重要です。ここでは、特におすすめの音源をカテゴリーごとに詳しくご紹介します。
1. 英語の童謡(ナーサリーライム・マザーグース)
特徴
ナーサリーライムやマザーグースの歌は、リズムがあり、繰り返しの多い歌詞が特徴です。簡単で覚えやすいので、子供が自然に英語のリズムや発音に親しむことができます。また、子供が一緒に口ずさむことで、発音や英語独特の音感も育てられます。
おすすめ曲
Twinkle, Twinkle, Little Star
子供たちにとって親しみやすいメロディーと簡単な歌詞で、初心者にも最適です。
The Wheels on the Bus
繰り返しの多い歌詞と動作を伴う楽しい曲で、小さい子供に特に人気があります。
おすすめシリーズ
Wee Sing
40年以上にわたって親しまれている童謡集で、ブックレットとCDがセットになっているため、親子で歌詞を確認しながら楽しめます。歌詞を読む練習としても活用可能です。
Super Simple Songs
動画付きで、子どもが映像を見ながら歌えるシリーズです。親しみやすいキャラクターとシンプルな歌詞が魅力で、YouTubeなどで無料で視聴できるのもポイントです。
2. 英語絵本の朗読音声
特徴
英語絵本の朗読音声は、ストーリーを通じて語彙や文法を自然に学べる優れた音源です。音声を聞きながら絵本のページをめくることで、文字と音声を結びつける力も養われます。また、親子で読み聞かせをする際にも活用できるため、学びとコミュニケーションを同時に楽しめます。
おすすめ絵本
『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』
繰り返しの多いフレーズが特徴で、子供が自然に語彙を覚えやすい絵本です。カラフルなイラストも子供の興味を引きます。
『The Very Hungry Caterpillar』
食べ物や曜日の名前を学べる絵本で、シンプルなストーリーが英語初心者にぴったりです。
Oxford Reading Tree (ORT)
レベル別に分かれたストーリーが魅力のシリーズで、子供の英語レベルに合わせて選べます。朗読音声もセットで利用できるため、リスニングとリーディングを同時に強化できます。
活用法
読み聞かせと併用して、ストーリーを楽しみながら英語に触れる時間を作りましょう。 音声を流した後で、簡単な英語で内容について話すと理解が深まります。
3. 英会話音声
特徴
英会話音声は、実用的なフレーズや日常会話のパターンを学ぶのに最適です。簡単でわかりやすい会話が含まれているものを選ぶと、子供が自然にフレーズを覚えやすくなります。
おすすめ音源
Peppa Pig(ペッパピッグ)
イギリス発のアニメシリーズで、シンプルな会話とかわいらしいキャラクターが特徴です。短いエピソードが多いため、集中力が続きやすい点も魅力です。
Curious George(おさるのジョージ)
いたずら好きで好奇心旺盛な小さなおさるのジョージが主人公のアニメシリーズです。彼の冒険は、黄色い帽子をかぶった飼い主と一緒に日常のちょっとした出来事から始まります。明るくかわいいキャラクターたちとわかりやすい英語が特徴です。YouTubeやAmazon Primeなどで視聴できます!
これらの音源は、どれも子どもが興味を持ちやすく、楽しみながら学べるものばかりです。お子様の年齢や好みに合わせて、ぜひ一度試してみてください!
かけ流し音源の選び方のコツ
効果を最大化する音源の選び方とは?
英語のかけ流しを成功させるためには、お子様が興味を持ち、楽しみながら学べる音源を選ぶことが重要です。以下は、音源選びのポイントを具体例とともに解説します。
1. 子どもの興味に合わせる
子どもが好きなテーマやキャラクターが含まれている音源を選ぶと、自然と英語に触れる時間が増えます。例えば、動物が好きな子どもには『Old MacDonald Had a Farm』や『Baa Baa Black Sheep』がおすすめです。これらの歌は動物の名前や音を繰り返し楽しめるため、飽きずに聞き続けられます。
2. 繰り返し聞いても飽きないものを選ぶ
かけ流しは何度も聞くことが前提となるため、音質が良く、歌詞がわかりやすいものを選びましょう。音楽の場合は、テンポが早すぎないものや親しみやすいメロディーが適しています。また、音源の種類を複数用意しておくと、飽きることを防ぎやすくなります。
3. 親子で楽しめる音源を選ぶ
親も一緒に歌ったり、音源の内容について会話を楽しんだりできるものを選ぶと、より効果的です。例えば、『Wee Sing』シリーズはブックレットが付属しているため、歌詞を確認しながら親子で歌うことができます。また、絵本の朗読音声では、物語の内容を簡単な英語で話し合うと理解が深まります。
4. 年齢やレベルに合わせる
音源の選び方は、子どもの年齢や英語レベルによって変わります。
赤ちゃん(0~2歳): リズムや音が中心の童謡や音楽を選ぶと良いでしょう。『Twinkle, Twinkle, Little Star』など、シンプルな曲がおすすめです。
幼児(3~5歳): ストーリー性のある絵本朗読や、繰り返しフレーズの多い歌がおすすめです。『The Very Hungry Caterpillar』の朗読音声は、語彙の習得にも役立ちます。 これらのポイントを押さえれば、お子様が英語を楽しく学べる音源を見つけやすくなります!
英語かけ流しを効果的に取り入れる方法
日常生活に自然に取り入れるコツ
英語のかけ流しを効果的に取り入れるには、家庭での生活リズムに合った方法を考えることが大切です。以下は、忙しい親御さんでも簡単に実践できるコツをご紹介します。
1. 1日の流れに組み込む
英語のかけ流しは、特別な時間を設けなくても、日常生活の中で自然に取り入れることができます。
朝の準備中: 子どもが起きてから登園・登校の準備をする間に、英語の童謡を流す。元気な曲で1日を楽しくスタートできます。
車の中
通園・通学時に音源を流すことで、移動時間を有効活用。『Peppa Pig』や短いストーリーの朗読音声がおすすめです。
寝る前
穏やかな絵本の朗読音声を流すことで、リラックスしながら英語に触れる時間を作れます。
2. 時間帯に応じて音源を使い分ける
かけ流しの内容を時間帯によって変えると、メリハリが生まれます。
朝
活発な時間帯には、リズムの良い童謡やポップな曲がおすすめ。『The Wheels on the Bus』などが人気です。
昼間
子供が遊んでいる時間には、英語絵本の朗読音声を流すと、語彙や文法を自然に学べます。
夜
寝る前には穏やかな音源を流し、リラックスできる環境を整えましょう。『Goodnight Moon』の朗読音声が適しています。
3. 子どもの反応を観察して調整する
子どもの興味や集中力を観察しながら音源を選ぶと、効果が高まります。
興味を引く工夫: 子どもが飽きている場合は、歌のジャンルやキャラクターが異なる音源を試してみましょう。動物が好きなら『Old MacDonald Had a Farm』、乗り物が好きなら『The Wheels on the Bus』など、テーマを変えてみるのもおすすめです。
変化を取り入れる: 同じ音源を繰り返し聞くことは重要ですが、週に1~2回は新しい音源を加えることで新鮮さを保ちましょう。
日常生活に無理なく取り入れられるかけ流しの工夫をすることで、英語が生活の一部となり、お子様が自然と英語に親しむ環境を作ることができます。
英語かけ流しの注意点
成功するために知っておくべき3つの注意点
英語のかけ流しは効果的な学習法ですが、やり方を間違えると効果が薄れてしまうことがあります。以下では、注意すべき3つのポイントを詳しく解説します。
注意点1: 流しすぎに注意
かけ流しは「長時間流せば流すほど効果がある」というものではありません。適切な時間と頻度で行うことが大切です。
1日1~2時間が適切
長時間流し続けると、英語がただの「雑音」として認識されてしまいます。幼児の場合、集中力が長続きしないため、1回あたり20~30分程度を目安にし、1日1~2時間を上限としましょう。0歳児は1日60分までが良いとされています。
メリハリのあるかけ流しを心がける
英語を流すタイミングを決め、子供の生活リズムに合わせて行うと効果が高まります。例えば、朝の準備中や昼食後のリラックスタイムなど、英語が子供の生活に自然に溶け込む時間を選びましょう。
注意点2: 日本語とのバランスを取る
英語のかけ流しに熱心になるあまり、日本語の発達が疎かになってしまうケースもあります。幼児期は母語である日本語の発達が非常に重要です。
母語の基礎を優先する
特に0~3歳は、親との日本語でのコミュニケーションが、言語発達の土台となる時期です。日本語での語りかけや会話を中心にしつつ、補助的に英語を活用しましょう。
日本語と英語を切り替える工夫
例えば、午前中は日本語の歌や会話を楽しみ、午後は英語の童謡を流すといった形で、バランスよく取り入れることがポイントです。親が「英語モード」と「日本語モード」を意識して切り替えると、子どもも混乱せずに言語を吸収できます。
注意点3: かけ流しだけでは不十分
かけ流しはあくまで英語学習の「入り口」です。聞くだけでは語彙や意味の理解が深まりにくいため、別の活動と組み合わせることが重要です。
読む力を育てるための活動を取り入れる
かけ流しと同じ内容の絵本を親子で読み聞かせすると、音と文字が結びつき、英語の理解が飛躍的に深まります。音声を流すだけでなく、子供と一緒に内容について話す時間を作りましょう。
アウトプットの機会を設ける
子どもが自然に英語のフレーズを話すきっかけを作るのも効果的です。例えば、童謡を一緒に歌ったり、絵本の登場キャラクターについて質問したりするなど、親子のやりとりの中でアウトプットを促しましょう。
読み聞かせを取り入れる重要性
読む力を育てる鍵は読み聞かせにあり!
英語の読み聞かせは、子どもの英語力を飛躍的に高めるための最も効果的な方法の一つです。かけ流しと組み合わせることで、リスニング力、語彙力、読解力、さらには英語の構文理解まで幅広いスキルを伸ばすことができます。このセクションでは、読み聞かせのメリットと実践方法について詳しく解説します。
1. 読み聞かせのメリット
語彙力と読解力の向上
英語の絵本には、子どもの日常会話だけでは触れることができない単語や表現がたくさん含まれています。読み聞かせを通じて、物語の中で繰り返し使われる単語やフレーズを聞くことで、子どもは自然と語彙を習得し、意味のある文脈の中で使い方を学べます。
英語の構文を自然に学べる
英語の絵本は、簡単でありながら正確な文法が使われているものが多く、繰り返し読むことで文の構造が頭に残ります。例えば、『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』のような本では、繰り返しのリズムが心地よく、文章のパターンを自然に学ぶことができます。
英語を「楽しい」と感じるきっかけを作る
英語を学びとして捉えるのではなく、親子のコミュニケーションや物語の楽しさを通じて触れることで、子供は英語に対するポジティブな印象を持つようになります。読み聞かせの時間は、英語を学ぶというよりも親子で楽しむ「遊び」の延長として取り組むことがポイントです。
2. 読み聞かせの具体的な取り入れ方
毎日のように読み聞かせを行う
英語の読み聞かせを習慣化することで、効果を最大化できます。例えば、夜寝る前の時間を使って1冊の絵本を読み聞かせる習慣を作ると、子供はそれを楽しみにするようになります。読み聞かせを毎日のルーティンに取り入れることで、英語が生活の一部となり、自然と語彙力や理解力が育まれます。
実際の成功事例
毎日のように読み聞かせを5か月続けたご家庭では、絵本を1冊自力で5歳の子どもが読めるようになりました。これは、親子で楽しく英語絵本を読み、繰り返し音声を聞きながら取り組んだ成果です。
かけ流しと組み合わせる
読み聞かせの前後に同じ絵本の朗読音声をかけ流すことで、音声と文字のリンクが強化されます。例えば、『The Very Hungry Caterpillar』を読み聞かせた後、音声をかけ流すと、子どもは絵本で見たフレーズを音として再確認しやすくなります。
親子で対話を取り入れる
絵本の内容について、親が子供に質問したり、簡単な英語で感想を話し合ったりすると、子供の理解が深まります。
例えば、
「What do you think happens next?(次はどうなると思う?)」
「What color is the bear?(クマは何色かな?)」
といったシンプルな質問を投げかけるだけで、子供の考える力を刺激できます。
親の英語力に自信がなくてもできる方法
英語の発音に自信がない場合でも、朗読音声や絵本アプリを活用しながら読み聞かせれば読み聞かせができます。慣れ親しんだ親御さんの声で読み聞かせすることでお子さんの中に自然と英語が入っていきますが、最初は音声を再生しながらページを一緒にめくるだけでもいいです。
3. おすすめの読み聞かせ絵本を選ぶ
読み聞かせに適した絵本を選ぶことも成功の鍵です。以下のような基準で選ぶと、より効果的に取り組めます。
シンプルで繰り返しが多い絵本
『Dear Zoo』や『Goodnight Moon』のような絵本は、短い文章と繰り返し構造で子供が理解しやすいです。
子どもの興味に合ったテーマ
動物や乗り物が好きな子供には、それに関連した絵本を選ぶと効果的です。
音声付きの絵本
『Oxford Reading Tree』シリーズは、レベル別に分かれており、親子で選びやすい点が魅力です。
読み聞かせは、かけ流しだけでは補えない「読む力」を育てるための重要な活動です。語彙力や構文の理解を深めるだけでなく、親子の絆を強める楽しい時間にもなります。特に、毎日継続するだけで、英語絵本を自力で読めるようになるという成果が得られる可能性が高まります。
おすすめの読み聞かせ英語絵本
子どもが喜ぶ英語絵本リスト
英語の読み聞かせを成功させるには、子どもが楽しめる絵本を選ぶことが大切です。ここでは初心者向けとステップアップ向けに分けておすすめの絵本をご紹介します。
初心者向け
読み聞かせを始めたばかりの親子に最適な、シンプルで親しみやすい絵本です。
『Dear Zoo』
動物好きな子供にぴったりな、仕掛け絵本。ページをめくるたびに「次はどんな動物かな?」というワクワク感が楽しめます。繰り返しのフレーズが多く、語彙の習得にも役立ちます。
『Goodnight Moon』
夜寝る前に最適な絵本で、静かで優しいリズムが特徴です。簡単な語彙と穏やかな内容で、英語の音に親しむ第一歩として最適です。
ステップアップ向け
少し英語に慣れてきたお子様に、ストーリー性のある絵本をおすすめします。
『Peppa Pig』シリーズ
テレビ番組でもおなじみのキャラクターを使った絵本で、日常生活の中の簡単な英語表現を学べます。短いエピソード形式なので、少しずつ読むのにも適しています。
これらの絵本を選ぶことで、子どもの英語への興味を引き出し、語彙や文法の習得を自然に促すことができます。次のステップとして、読み聞かせを通じてお子様の英語力をさらに伸ばしていきましょう!
まとめ
今すぐ始めるおうち英語!
英語のかけ流しと読み聞かせは、子どもの英語力を育てるうえで非常に効果的な方法です。これまでご紹介したポイントを振り返りながら、今日から始められるステップを確認しましょう。
ポイントの再確認
かけ流しは耳を育てる第一歩
英語のリズムや音に慣れるために、毎日少しずつ取り入れることが大切です。
読み聞かせを組み合わせることで飛躍的な効果を発揮
読む力を育てるだけでなく、親子のコミュニケーションを深める時間にもなります。
適切な音源と絵本の選び方が成功の鍵
お子様の興味やレベルに合ったものを選ぶと、楽しく学習を続けられます。
まずは、おすすめの音源や絵本を1つ選んで、今日からお子様と一緒に英語を楽しみましょう。英語学習を無理なく続ける第一歩です!
ただし、かけ流しだけではアウトプットの力にはつながりません。お子様の英語力を本当に伸ばすには、読み聞かせがとても重要です。
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