子どもの読み方や書いた文字が少し違っていると、
「今すぐ直した方がいいのかな?」
「間違ったまま覚えたらどうしよう……」
と、気になりますよね。
でも、家庭での練習では、最初から完璧を求めなくても大丈夫です。
間違いをすべて直すことよりも、まずは、
「最後まで読めたね」
「自分で考えて書けたね」
「前よりスムーズになったね」
と、取り組んだ過程を認めてあげましょう。
「3つ褒めて、1つ直す」が目安
読み方や文字の形、単語のスペルなど、直すところばかり伝えられると、子どもは「また間違えた」「もうやりたくない」と、げんなりしてしまうことがあります。
子どもの性格にもよりますが、目安は「3つ褒めて、1つ直す」くらい。直すポイントも、一度に1つで十分です。
答えを教えるより、気づける声かけを
間違いを直すときは、
「そこ、違うよ」
「その読み方じゃないよ」
とすぐに正解を伝えるのではなく、子ども自身が気づけるような声かけをしてみましょう。
音や発音を確認するときは、
「ここの音、もう一回聞いてみる?」
「どんなふうに聞こえた?」
「口の形は、どんな感じかな?」
文字やスペルを確認するときは、
「こことここを見比べてみて。どうかな?」
「何か違うところはあるかな?」
文章を書いたときは、
「会員サイトの『文を書くときに確認するポイント』に沿って、一緒に見てみようか」
と声をかけてみてください。
子どもに教えてもらうのもおすすめ
「お母さんにも教えて」
「この音は、どうやって出すの?」
「どんなふうに口の形を作るの?」
と、子どもに先生役になってもらうのもおすすめです。
人に教えるためには、自分が理解したことを思い出し、言葉にして説明する必要があります。その過程で、子ども自身の理解が整理され、学んだことの定着にもつながります。
私も教員時代、子ども同士で教え合う活動を積極的に取り入れていました。教えてもらう子の理解につながることはもちろん、教える子にとっても、自分の理解を確かめ、さらに深める機会になります。
うまく説明できなかったとしても大丈夫です。
「ここまでは分かっているんだね」
「一緒にもう一度確認してみようか」
と受け止めてあげてくださいね。
私も、親として直したくなることがあります
私も自分の子どもと一緒にワークなどに取り組むことがあります。
先生としては「直しすぎなくても大丈夫」と分かっていても、親になると、つい間違いを直したくなるものです。だからこそ、気になってしまう親御さんの気持ちもよく分かります。
そんなとき私は、できているところに丸をつけて、
「ここ、よくできたね」
と伝え、その日は間違いをあえて直さずに終えることもあります。
今はまだ難しいと感じるところは、いったん飛ばしても大丈夫です。後日、子どもの理解が進んでからもう一度取り組んだり、分かりやすい見本を見せたりすることもできます。
一度ですべてをできるようにしようとせず、直しすぎないことを大切にしています。
そして最後は、花丸で終わり。
「できなかった」で終えるのではなく、「今日も頑張ったね」という気持ちで学習を終えるようにしています。
親は、間違いを直す先生ではなく、安心できるサポーター
家庭学習での親の役割は、すべての間違いを見つけて直すことではありません。
子どものすぐそばで、
「間違えても大丈夫だよ」
「分からないって言っていいんだよ」
「挑戦しているところを見ているよ」
と、全力で応援するサポーターになることです。
「間違えても怒られない」「分からないことを何でも言える」という安心感があると、子どもは失敗を怖がらずに学習できます。
読み方や書き方が少しくらい違っても大丈夫。細かな発音や文字、スペルは、添削の際に私が確認してお伝えしますので、安心してくださいね。
ご家庭では、完璧に仕上げることよりも、子どもが安心して挑戦できる雰囲気を大切にしていきましょう。
親御さんが安心できるサポーターでいてくれることが、子どもの「自分で気づけた」「またやってみよう」という気持ちにつながります。
