「勉強したくない!」と言われたら?無理にやらせる前に確認したいこ

家庭学習を始めようとしたときに、

「今日はやりたくない!」
「めんどくさい!」
「あとでやる!」

と言われること、ありますよね。

毎日続けてほしいと思うほど、

「ここで休ませてもいいのかな?」
「このまま勉強しなくなったらどうしよう」

と心配になると思います。

でも、「勉強したくない」と言うのは、親御さんの関わり方が悪いからでも、お子さんが怠けているからでもありません。

まずはその言葉を、お子さんの今の状態を知るためのサインとして受け取ってみましょう。

1.まずは心と体の状態を確認する

家庭学習を続けることよりも、何より大切なのは、お子さんが心身ともに元気であることです。

「やりたくない」と言われたら、やる気の問題と思う前に、

  • 十分に眠れているか
  • ご飯を食べられているか
  • 日中に体を動かせているか
  • 学校や習い事で疲れていないか

を確認してみましょう。

米国睡眠医学会では、6〜12歳の子どもに、1日9〜12時間の睡眠を推奨しています。

睡眠や食事が足りず、体が疲れている状態では、学習に向かうことが難しいのも自然なことです。

私も教員として、たくさんの子どもたちを見てきました。その中で、生活リズムが整い、睡眠・食事・運動が十分に取れている子は、心身ともに安定して学校生活や学習に向かえていると感じることが多くありました。

「やる気を出させなければ」と考える前に、まずは生活の土台が整っているかを見てみることが大切です。

本当に疲れている日は、

「今日は疲れたね。ゆっくり休んで、明日またやろう」

と休ませても大丈夫です。

一日休んだからといって、これまでの学習が無駄になるわけではありません。毎日完璧に続けることよりも、休んだあとにまた戻れることを大切にしましょう。

2.「やりたくない理由」を一緒に探す

同じ「やりたくない」でも、理由は一つではありません。

  • 問題が難しくて自信がない
  • やる量が多く感じる
  • 何から始めればよいか分からない
  • 間違えることが嫌
  • ゲームや遊びを中断したくない
  • 学校や習い事で疲れている

すぐに「やりなさい」と言う前に、

「今日は疲れた?」
「難しそうに感じる?」
「どこが嫌だった?」

と聞いてみてください。

子ども自身もうまく説明できないことがあります。そのときは、すぐに答えが出なくても大丈夫です。

「そうか、今日はやりたくないんだね」

と気持ちを受け止めてもらえるだけでも、子どもは安心できます。

3.始めるハードルを小さくする

「全部やらなければ」と思うと、大人でも始めるのが嫌になりますよね。

そんなときは、取り組む量を思い切って小さくしてみましょう。

「まず1問だけやってみる?」
「1分だけ読んでみようか」
「今日はこの単語だけにする?」
「最初の音だけ、一緒に確認しようか」

やる気が出るのを待つよりも、まずは小さく始めてみることがポイントです。

始めてみると、そのまま続けられる日もあります。もちろん、本当に1問で終わっても構いません。

「やりたくない」という気持ちがありながらも、始められたことを認めてあげましょう。

4.子どもに選んでもらう

親がすべてを決めるのではなく、子どもに選んでもらうのもおすすめです。

「音読とライティング、どちらからやる?」
「今やる?ご飯のあとにする?」
「1ページやる?半分にする?」
「一人でやる?最初だけ一緒にやる?」

自分で選べると、「やらされている」という気持ちが少し和らぎます。

ただし、選択肢が多すぎると迷ってしまいます。二つくらいの中から選べるようにしてみましょう。

5.できた量より、始められたことを認める

学習が終わったら、できた量だけを見るのではなく、取り組んだ過程を認めてあげましょう。

「やりたくない気持ちがあったけれど、1問できたね」
「自分でどちらからやるか決められたね」
「疲れていたのに、音読だけできたね」

1ページ終わらなかったとしても、始めたことには大きな意味があります。

「もっとできたでしょう」ではなく、

「今日はここまでできたね」
「よく頑張ったね」

と気持ちよく終えることが、次の「やってみよう」につながります。

親は、無理やり動かす人ではなく、始めやすくするサポーター

子どものやる気を、親御さんが毎回引き出そうと頑張らなくても大丈夫です。

家庭でできることは、

  • 心と体の状態を確認する
  • 気持ちを聞く
  • 取り組む量を小さくする
  • 時間や内容を一緒に決める
  • できたことを認める

ことです。

「勉強したくない」と言えるのも、安心して気持ちを伝えられているからこそ。

まずは、

「そうだよね。やりたくない日もあるよね」

と受け止めてから、

「今日は何ならできそう?」

と一緒に考えていきましょう。

親御さんが焦らずそばで支えることが、お子さんの「少しやってみようかな」という気持ちにつながっていきます。

応援しています!